スムーズな入眠のために、寝る前に意識して何かしら飲み物を摂っている方は多いのではないでしょうか?
冬の寒い夜には温かいハーブティーやしょうが湯などを飲めば身体が温まり、リラックスした状態で入眠しやすくなることは、広く知られていますね。
では、夏には何を飲むのが良いのでしょうか?
もちろん冬と同じく温かい飲み物は有効ですが、「暑い夜に熱い飲み物かぁ…」と思うのは当然ですね。
できれば、つめた〜く冷やしたジュースやビールをゴクゴク飲みたいところです。
この記事では、暑い夏の夜にもぐっすり眠るためにおすすめの飲み物のご提案や、飲むタイミング、寝酒は身体に良いのか悪いのか?をまとめました。
ぜひ参考にして試してみてください♪
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寝る前の飲み物 夏には何がいい?
まず、なぜ寝る前に水分を摂るのかというと、寝ている間の脱水症状を防ぐという大きな理由があります。
「脱水」というと、倒れたり救急車で運ばれるような重篤な症状を連想するかもしれませんが、軽度の脱水では足がつったり、寝起きがスッキリしなかったりという地味な症状から、免疫機能の低下など健康を害する原因になったりもします。
そういった軽度の脱水(かくれ脱水ともいう)を防ぐために、汗をあまりかかないような冬の時期にも寝る前の水分補給は重要であると言われています。
夏になると汗をかき喉が渇くので積極的に水分補給をする方が増えますが、寝る前のリラックスが目的だったり、不眠の解消が目的となると、普通の水や麦茶だけでは効果はありません。
では、夏の不眠解消にはどんな飲み物が良いのでしょうか?
まず、寝る前に飲む物に必要なものはなんでしょうか。
- 心や身体を落ち着かせる(リラックス効果)
- 身体を温める(冷やさない)
- カフェインが入っていない(覚醒効果や利尿作用がない)
- 甘すぎない(血糖値の急上昇を防ぐ)
以上の要素です。
これだけ見ると、けっこう条件が色々あるように思えて、パッと候補が思いつきませんよね^^;
では、実際におすすめの飲み物をご紹介していきます!
ハーブティー
暑い夏に熱いハーブティーなんて…と思うかもしれませんが、
ハーブティーは冷やしても効果が感じられます。
そして、お茶なのにカフェインが含まれず、様々な効能のあるものが多いので身体に優しいんです。
家でアイスハーブティーを楽しむ方法
- 濃い目に淹れて(お湯に対して茶葉を多くする)、氷を入れたグラスに注ぐ。
茶葉の量と氷の量を調節すれば、すぐにお好みの温度で飲むことができます。 - あらかじめ淹れておいて、冷めたところで飲む。
あまり時間が経つと劣化してしまうので、その日のうちに飲みきる量で充分です。
キンキンに冷えた飲み物は身体を冷やし過ぎてしまうので、人肌程度に冷めたくらいの状態で飲むのがおすすめ。
POINTアイスハーブティーにおすすめなハーブは?
ローズマリー(血行促進効果があり、冷えにくくする)
レモングラス(消化を助ける、発汗を促す)
ジュニパーベリー(水分代謝を促進しデトックス能力を向上させる)
パッションフラワー(催眠・鎮静作用、筋肉のコリを和らげる)
カモミール、ジャーマンカモミール(神経をなだめ代謝力を向上、体を温めてくれる)
ラベンダー(鎮静作用、ストレスを和らげる)
ブレンドされて売っている場合も多いので、パッケージの成分表示を見て、これらのハーブがブレンドされているものを選んでみましょう。
お好みでレモン汁を絞り入れたり、はちみつを加えるのもおすすめです。(はちみつは温かいうちに混ぜておく)
POINT2おすすめブレンドハーブティー
紅茶の本場、イギリスでも人気の「パッカ」のブレンドハーブティー「ナイトタイム オーガニックハーブティー」です。
ナイトタイムというだけあって、寝る前のリラックスタイムに最適なブレンドとなっています。
上記でも紹介したラベンダー、カモミールの他、アレルギーを改善させる効果のあるリコリス(日本名:甘草)とネトル、鎮静効果の高いリンデンなどがブレンドされています。
ベースがカモミールなのですっきりした味わいで、後味にはリコリス由来の甘みも感じます。
香りが独特なのでもしかしたら苦手な場合もあるかもしれませんが、楽天のレビューを見ると「慣れてくると美味しく感じるようになる可能性もかなりあると思います。」という意見もありました。
効果については
「寝る前にこれを飲むとリラックスして眠くなる」
「飲んだ後、少し頭がボーとしてリラックスする」
など、実際に効果があったという口コミが多かったです。
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クワンソウ茶
クワンソウという沖縄の植物をお茶にしたものです。
私もこの記事を書くために詳しく調べるうちに、初めて知りました。
沖縄では豚肉などと一緒に煮込んで一緒に食べているそうです。
鉄分、ビタミン、ミネラル、葉緑素、食物繊維等など、栄養素も豊富。
Amazonのレビューを見てみると「飲むと眠気を感じる」「寝つきの悪さによるイライラが少なくなりました」「クセがなく飲みやすい」等、高い評価が多く寄せられています。
飲みやすいとのことなので、ハーブティーが苦手な方は特におすすめ。
ホットでもアイスでも効果があるそうなので、夏は冷まして飲むのが良いでしょう。
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ジンジャーシロップ(生姜入りドリンク)
寒い冬に飲む方も多い「生姜湯」ですが、夏に熱々はちょっと…という方におすすめの生姜ドリンクがあります。
柑橘王国さんの「生姜ドリンク」は愛媛県産のゆずなどの柑橘系フルーツの果汁と高知県産の生姜をたっぷり使用したシロップ(3〜4倍希釈)です。
冷たい水で割って飲んでも生姜の成分が身体を冷やしすぎないので、おすすめです。
冬はもちろんお湯割りで。1年中楽しめます。
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トマトジュース
トマトジュースに多く含まれるGABAには血管を拡張する働きがあり、血管が拡張されることにより体温が上がり、深く眠ることができます。
抗酸化作用のあるリコピンも豊富なトマトは美容にも効果的。
寝る前にジュースなんてカロリーは大丈夫?と思うかもしれませんが、100%のトマトジュースなら100mlあたり18kcal、糖質はおよそ2gなので、そこまで気にする必要はないでしょう。
(商品によって違う場合もあるので成分表示を参考にしてください)
夏にもおすすめなホットミルク、ホットココア
冬に飲みたくなるホットミルクやホットココアも、実は熱々に温める必要はありません。
むしろ熱々すぎると神経を刺激して目が冴えてしまう可能性があります。
夏には人肌程度に温めるのが丁度良いです。
冷たくなければ身体を冷やす心配がないので、調節してみてください。
牛乳に含まれる「トリプトファン」は脳内でメラトニン(睡眠を促すホルモン)、セロトニン(幸福感を感じさせ神経を落ち着ける神経伝達物質)に変化する材料となり、不眠にとても効果的に働いてくれます。
ホットミルクが苦手な方は、純ココア(砂糖が入っていないビュアココア)を混ぜると温めても乳臭さを感じにくく、飲みやすくなりますね。
純ココアにもカフェインは含まれていますが、純ココア粉末5gに含まれるカフェイン量はわずか10mgと微量なので、そこまで神経質になる必要はありません。
もし甘みを足したい場合は、はちみつ、きび砂糖、三温糖、黒糖など、上白糖(白い砂糖)以外の甘味を少量入れるようにしましょう。
なぜ白い砂糖はダメなのかというと、精製された白砂糖やガムシロップは血糖値を急激に変化させ、イライラや不安な気持ちを引き起こしやすくするからです。
最初から甘いミルクココアのもとなども、この上白糖や人口甘味料などが入っているので避けた方が良いでしょう。
<要注意>マテ茶・とうもろこしのヒゲ茶
近年人気の健康茶ですが、強い利尿作用があるので、寝る前には避けた方が良いでしょう。
寝る前の飲み物を飲む時間やタイミングは?
では、入眠しやすくするためにはどんなタイミングに飲み物を摂れば良いのでしょうか。
調べると諸説あるのですが、「寝る1時間前に飲み終えるようにする」「寝る2、3時間前の飲食は避けた方が良い」という情報が多く出てきますが、はっきりとした答えがなかなか出てきません。
今回記事に書いている飲み物は、主に体を温める作用のある物です。
なので、温まった体が冷えないうちに布団に入るのが良いでしょう。
質の良い眠りの為には、ゆっくりお風呂に浸かり、寝る支度を整えながらハーブティーなどをゆっくりと飲むのが一番です。
寝る支度は性別や年齢による違いが大きく、人それぞれなので一概には言えませんが、ゆったりとスキンケアやストレッチをしながら飲み物を摂ることで、心身共に落ち着くのではないかと思います。
ざっくり考えて、布団に入る30分〜1時間くらい前に飲み物を用意すると良いでしょう。
寝る前に飲み物を飲んだ後の歯磨きは?
もうひとつ気になるのは、歯磨きですよね。
夕食後に歯磨きをしたとしても、水やお湯以外のものを口にした場合は、もう一度歯磨きをした方がよさそうです。
(糖分を含むものはもちろん、紅茶などのステインにも要注意)
しかしこの歯磨きで目が覚めてしまったら台無しなので、もし歯磨き粉を使うならミントの刺激が弱いものにしたり、あえて使わないのも良いでしょう。
寝酒は体に良いのか悪いのか?
「寝つきが悪いので寝酒として1杯飲んでいる」という話はよく聞きますが、確かに寝つきは良くなっても、寝ている間にも本来休むべき肝臓などの消化器官や脳の動きが活発になってしまうので、睡眠の質が落ちて疲れが取れにくくなったり、むくみの原因にもなります。
暑い夏はビールやチューハイなど冷たいお酒を家でも飲みたくなりますが、冷たいお酒は特に体を冷やしてしまうので、寝る直前は避けましょう。
飲み会だったり、夕飯に合わせて飲んだときは、お風呂に浸かってしっかり温まることをおすすめします。
結論として、「寝酒は体に悪い」といえます。
どうしてもお酒を飲みたい方は…
(画像引用:養命酒公式サイト)
お酒以外効果が感じられないという方には、漢方系のお酒をおすすめします。
特にCMなどでもおなじみの「養命酒」は昔から親しまれてきた漢方のお酒で、毎日続けることで疲れがたまりにくい身体づくりをサポートしてくれます。
養命酒は就寝前に1杯、規定量の20mlを飲みます。
ストレートでは飲みにくい場合は、お湯や水で割るのはもちろん、牛乳で割るとカルーアミルク風にもなりますよ。
この養命酒からは他にも「ハーブのお酒」シリーズがあり、養命酒よりも飲みやすく、若い女性にもぴったりの商品が出ています。
「ハーブの恵み」はハーブティーや薬膳茶が好きな方におすすめ。(私も愛用しています!)
「はちみつのお酒」は山田養鶏場の蜂蜜を贅沢に使ったハーブ酒。
「フルーツとハーブのお酒」シリーズは「白桃杏仁」「ザクロとローズヒップ」など特に女性向けのラインナップとなっています。
いずれも、夏は水割りや好きなジュースで割ったり、冬はお湯割りで身体の芯までぽかぽかになれますよ。
いずれもスーパーやドラッグストアなどでの取り扱いが多いので、買いやすいのも魅力です。
「寝酒」の注意点
「必ず量を決め、それ以上飲まない。」
なるべく毎日ではなく、曜日を決めるなどする。
寝酒が習慣化すると、量がどんどん増えていったり(アルコールへの耐性がつき、少量だと効果を感じなくなってくる為)、お酒をたくさん飲まないと眠れないと思い込むようになったり、アルコール依存症への入り口となる危険性も潜んでいます。
寝る前の飲酒はあらかじめ量を決め、酔う為ではなく、あくまでリラックスして眠りやすくする為と考えることが大切です。
養命酒はこちらから購入できます。 |
最後に
寝る前におすすめの飲み物、夏編。
詳しく調べてきましたが、普段寝つきに問題がない私も、睡眠の質を上げるために取り入れたいものがたくさんありました。
仕事や学業、家事、育児などで忙しく、睡眠時間が充分に取れないときは睡眠の質がかなり重要になってきます。
寝つきが悪くイライラする時間も本当に無駄ですよね。
ただでさえ暑い夏は寝苦しい夜も多いので、様々な工夫が必要です。
安眠グッズを集めるのも良いですが、今回ご紹介した寝る前の飲み物の工夫もぜひ試してみてください♪