健康

冬のかくれ脱水の症状と原因は?症状が出る前に予防するには?

投稿日:2018年12月21日 更新日:

 

去年(2017年)の冬にミュージシャンの内田裕也さん(77歳)が「かくれ脱水」で緊急搬送されたというニュースがありました。

このニュースで「かくれ脱水」という言葉を初めて聞いた方がほとんどだと思いますし、未だにあまり知られていない言葉だと思います。

そんな「かくれ脱水」とはなんなのか、改めて調べてみました!

 

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冬のかくれ脱水とは?その症状は?

知らないうちに脱水に…

冬は空気が乾燥し、体を動かしていなくても皮膚を通して体内の水分が逃げていきます。
夏には積極的に摂る飲料水やミネラル分の入ったスポーツドリンクなどは、冬にはあまり飲まなくなります。

水も冷たいので飲む気がなくなりますよね。
温かいお茶やコーヒーを少し飲んだだけで水分を摂った気になりがちです。

ですが、お茶やコーヒーなどに含まれるカフェインには利尿作用があり、それが体内の水分を必要以上に奪って排出させてしまいます。

この状態できちんと水分を摂らず、暖房で乾燥・暖まった室内などにいると、脱水症状が起きても不思議ではありません。

このように夏の炎天下のような暑い場所以外で知らず知らずのうちに脱水が起きることを「かくれ脱水」と呼ぶそうです。

これは年齢関係ありませんが、子供や高齢者は特に自分では気付きにくく、予防もしにくいのでまわりの人が注意してあげることが必要です。

 

脱水症の症状

「脱水症」とは、体内の水分が足りない状態のことをいいます。
「脱水」になると、自覚症状としては口の渇きや体のだるさ、立ちくらみなどを訴えることが多いです。
皮膚や口唇、舌の乾燥、皮膚の弾力性低下、微熱などが起こります。そのほかに食欲低下、脱力、意識障害、血圧低下、頻脈なども出現しやすいです。

出展:健康長寿ネット

 

真夏には脱水の症状があるのに我慢して活動を続け、意識か混濁して緊急搬送されるというニュースを頻繁に耳にします。

かくれ脱水はここまで著しい症状が出ることは夏の熱中症と比べると少ないかもしれませんが、疲れやすくなったり免疫機能が低下したりして、風邪など他の病気に繋がる恐れがあります。

また、水分に含まれるナトリウム、カリウム、カルシウムなどの電解質が不足することで血液が濃くなりすぎたり血液量が減少し、臓器への栄養分供給や老廃物回収機能の低下を招きます。

いかにも万病の元、といった感じですね…。

病気の原因といわないまでも、女性は肌荒れの悩みの原因にもなります。
いくら外側から保湿しても、内側がカラカラでは効果は半減です。

次に、原因を調べていきましょう。

 

 

 

冬の脱水症状の原因は?

 

最初にも書いた通り、冬の脱水症状は普通の生活を送っているつもりでも気付かないうちに起きる可能性があります。

 

乾燥した気候と不感蒸泄

人間は生きているだけで肌や気道から水分が蒸発しています。
これを不感蒸泄といって、成人で安静時の場合、1日あたり約900ミリリットルもの水分を失っているといわれています。

これだけで驚きですよね。

更に乾燥する季節はこれに拍車がかかります。

 

暖房器具の使用

エアコンなどの使用で室内の乾燥が更に進みます。
また、温度調節を適切にしないと室温が上がりすぎて余計な汗をかくこともあります。

 

水分の経口摂取の不足

夏には意識して水分を摂っている人も、冬になると油断しがちです。

冷たい水を飲みたいと思うことも減りますし、飲んだとしても暖かいお茶やコーヒーなどを選んでしまうかもしれません。

ですが、お茶やコーヒーなどのカフェインが入った飲み物だと、水分を効率よく取り込むことができません。むしろ利尿作用によって体内の水分が余計に排出されてしまいます。

そして冬は忘年会や新年会など、お酒を飲む機会も増えます。
アルコールの分解のために体内の水分が大量に使われてしまうということは、意外と知られていません。

 

代表的な原因だけでもこんなにあるんですね…しかも身近なことばかりです。
それなりに水分は摂っているけどな?くらいでは不十分なことが多いようです。

健康のために次は予防策を調べてみましょう。

 

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冬の脱水症状を予防するには?

一日に必要な水分量を知る

やみくもに水を飲め飲めといってもなかなか取り組めません。
まずは実際どれくらい摂取すればいいのか知ることが大切です。

基本の量は1.5リットル。
(食事に含まれる水分量は除く)

これは成人した大人の基準値で、体格や体重によっても変わります。
大柄な男性はもちろん2リットル〜3リットルが必要になることも。
子供は代謝が良い上に小さな体に汗腺の数は大人と同じです。(大人以上に発汗によって水分を失うということ)
高齢者も基準は同じです。

 

定期的に水分補給をする

一度に大量に摂取するのはもちろん難しいですが、大切なのは一日のうちに定期的に摂取することです。
一度の量はコップ1杯でも大丈夫。
タイミングとしておすすめなのは

起床時
毎食中
食事と食事の合間(トイレのタイミングなど)
入浴の前後
就寝前

喉の渇きを感じなかったとしても、タイミングを決めて習慣化することが大切です。

更に、体を動かす仕事の方はもちろん、よく喋る仕事の方もそれだけ余計に水分を消費しています。
仕事中に飲めないという方は休憩中に多めに摂りましょう。

コーヒーやお茶をよく飲む方も、プラスしてお水も頂きましょう。
私の場合はコーヒーカップ1杯につき小さなコップ2杯くらいは水を飲んでます。

お酒を飲むときはチェイサーも頼み、お酒と同じくらいのペースでお水も飲みましょう。悪酔いも防ぐことができます。

 

部屋の湿度や温度を調節する

寒いからといって必要以上に暖房の温度を上げないことです。
まず衣類で調節しましょう。
加湿器も有効です。加湿器がなくても濡れたタオルを干しておくだけでも効果があります。

 

フルーツやゼリーなどで水分補給をする

お子さんや高齢者の方で水を飲むことを嫌がる場合があると思います。
そういう場合は水分量の多い食べ物で代用することも可能です。

 

このような簡単に取り入れられる方法で冬の脱水を予防することができます。
お子様や高齢者の方などひとりで取り組めない方には、周りも協力して習慣化するようサポートすることが大切ですね。

 

 

最後に

冬に脱水というのは意外だと思いましたが、原因を知るとなるほどという感じです。

水分を意識的に摂ったり乾燥対策をすることは、風邪やインフルエンザなど身近な病気の予防のためにも大切だということも分かりました。

冬を健康に乗り切るために実践していきたいですね!

 

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